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#9 あなたはまだ本当のエロスを知らない!?女流SM監督・安藤ボンさんインタビュー

投稿日:2011年7月1日 更新日:


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これまでピーチジョイでは、イケメン男優さんを中心に作品を紹介してきたのですが、今回はさらに刺激が欲しいと言う方。一歩踏み込んだAVの世界を知りたいと言う方にSM&フェチズムの世界をご紹介したいと思います。そこで、お迎えしたのはSM界の奇才女流監督の安藤ボンさん。女性のためのAV作品を生み出しているばかりか『東京女子エロ画祭』『どすけべ。四人の女監督の作品をみんなで見る会~AV模擬面接つき』など、女性に向けた数々のアダルト企画などにも積極的に参加されている方です。
 今回は、SMの世界を独特な視点で描かれている安藤ボン監督に今回配信する作品解説をしていただくとともに、その楽しみ方をひも解いていきたいと思います。
─安藤監督の作品は、女が女を縛る妖しくもエロティックな官能作品。一般のSMでもなく、レズ作品でもなく、独特の奇抜な世界観を持っていますよね。『新世界6』の中の台詞で、主人公が保険外交員の女性に向かって「世の中、誰がおかしい人なのか判ります?」と詰め寄って縛りあげるシーン。あれが安藤監督の世界観を象徴しているのではないかと思いました。
「奇抜……たしかにそう感じるかもしれませんね。男性女性に限らず、これまでどんなAVを観てきたかの厚みによって捉え方はまちまちになると思います。でも、できれば特殊な趣味を持った方だけはなく、一般の女性に観ていただきたいんですよね。私の作品は自分から押し出すものというより、皆さんにこんな楽しみ方ができると決めて頂きたいと思っているんですよ。それに、ここにでてくる縛られている女性は実は一般の方がほとんどなんですよ」
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─安藤監督の作品はサブカルの一種と捕らえていいでしょうか。こういった世界観は一見すると観る者を選んでいるようにも感じられますが、監督御自身はそんな意図はない?
「はい。私の作品は一言で言えば夢の中の世界というか、誇張された虚構というか、要は私の頭の中の世界を映像化したものなんです。だから『新世界』。一般的な世界観とは違うかもしれませんが、観ていただいた方にテーマを探っていただければいいなと思っているんです」
─安藤監督のSM作品の特徴は、いわゆる固定概念の中のSMではなく、縛られている者、縛っている者という相対する体場があるだけで、いわゆるM女と女王様が出てくるわけではないですよね?
「そう、よくぞそこをみぬいてくれました! 苛める方がS女、苛められる方がM女というわけではなく、緊縛を通じてその立場がすぅ~っと逆転する瞬間があるんですよ。そこを描きたいといつも思っているんです」
─サディスティックなおじさんが美少女を縛って悦んでいる作品とは別のアプローチですよね。設定も実に女性らしくって『新世界4』では、なんとご近所付き合いがテーマですものね?
「そうそう、隣に引っ越してきたヘンな女が、引っ越し蕎麦代わりに『ひっこしモツ』を持って上り込んでくるんです。それを受け取った主婦が困ってしまうというところからスタートします」
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─この2人の会話が絶妙ですよね。モツを貰った主婦は当たり障りなく追い返そうとするのに、その女は「だから最近の主婦は!!」と、毒を吐いて、そこからプレイが始まっていく。女は悪であるはずなの、話を聞いているとまともなんですよ。昨今の希薄な近所づきあいを風刺しているんですよね?
「そうなってますね。これね、実は台本はないんですよ。設定だけで会話もなにも2人で作りあげていく世界なんです。その中で、個々が感じている世間に関する憤りがぶつけられていくんです。頭の中で自分の立場を確立させてなりきっているから、自然な言葉がどんどんでてくるんですよ」
─『ごっこ』みたいなものでしょうか?
「そう、ごっこ。等身大の女性が出てるんです。モデルとか緊縛師とか関係なく、リアルな女性そのもの。男性が作り上げるSMの世界にでてくるM女は理想像というか持ち上げられすぎていて、全て予定調和。SMとはこうでなければならない、AVというのはこうつくられなければならないという考えの元で作られたものが多いですよね」
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─一方、安藤監督の描く女性は、嫉妬心も強く、グロテスクな苛め方として、何もかもきれいごとではなく貪欲ですよね。抑圧された女性たちの吐露が根底にあって、だから女性がみて言葉の意味に納得させられるんですよね
「そうでしょうね。台詞じゃない分、リアルですよ。普通にいるような人がいきなり縛るのって興ざめかなって思うんですよ。だから、私の作品で縛り役としてでてくる荊子に関しては、いつも【狂人】ってあってくれとお願いしているんです。何を考えてるのか分からない人にやられるというシチュエーションを作る上でのツールになっているんです」
─なるほど。荊子さんは不思議な国のアリスの白ウサギみたいな立場なんですね? 単調な日常で暮らしていた人が異世界に連れ込まれてしまうという構図はまさにファンタジーの鉄則ですもんね
「そうそう、白ウサギ。まぁ、荊子の場合そんなに可愛らしいものじゃないですけどね(笑)。狂人の世界の中でありつつも、ふっと笑っちゃう、真面目になりすぎない世界に落とし込むというのが私の世界観。意識してるというか、私が撮るとそうなっちゃうんですよね。可笑しみとフェチとエロスがゆらゆらっと交わっているかんじです」
─何より女性を魅了するのは緊縛の美しさですよね。ビジュアル面での美しさもこだわりのひとつではないですか?
「そうですね。雪村春樹さんという有名な緊縛師さんの元で縛りの勉強をしていたんです。雪村先生が社長でやってる制作会社に入って、雪村先生の撮影現場のお手伝いをしながら、緊縛に触れていきました。そのなかで、雪村先生の緊縛美の世界観にすっかり心酔していったんです。荊子ともそこで出会ったんですよ。もう11年前の話ですね」
─雪村一門と言えば緊縛師の名門ですものね。お二人とも腕は一流なはずですね!
「いえいえ(照)。そのメーカーでプロデューサーをやりながら、年に2回ほど撮ってました。30歳になったのをきっかけに辞めて、好き勝手に撮り始めたのが今の作品なんです」
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─観る方が一番驚かれるのはセックスがないこと。これもAVと呼ぶのかと驚く方もいると思うんです。これは、セックスでは満たされない女性特有のどろどろした欲望を解放すると言う意味での悦楽なのかなと思ったのですが、実際はなぜセックスシーンがないのですか?
「女性同士のレズセックスというのもたしかにありますけれど、私にとってはこのねちねちと責めている行為がセックスなんですよ。意地悪な先輩が後輩をねちっこく苛めていることに興奮を感じるタイプなので。それもまた官能行為かなと。一般的なセックスって男性がリードすることが多くて、男性が発射したら終わり。いくら女性がたきついちゃっても、それ以上はしてくれないとか多いでしょう。それで欲求不満になってしまう人って多いと思うんですよね」

─なるほどセックスにストレスを感じている人が、全く別の観点のエロの世界を知ることでスッキリしたりするのかも?

「それを期待しています。AV=セックスではないと知ってもらえると嬉しいですよね。いろんな見方ができて、縛られる方の視点もそうですが、中には縛る方の女性に感情移入する人もいるんじゃなかな」
─世間体ばかり気にしてる主婦をガツンと言ってやりたい人は気持ちいいですよね!
「あはは…そうそう!」
─『新世界5』は、またまた奇抜な内容ですよね。自転車で道を走っていただけでヘンな女(=荊子さん)にブツかって、意識を失っている間にへやにつれこまれてしまうんですよね。
「そう。これは荊子が監督をした作品でまた私とは少し違った世界感を味わってもらえると思います。理不尽さを一番感じるんじゃないかな。女性って、理不尽だと解っていても強い力にひっぱられてしまう傾向ってあるでしょ? なんで私こんなことに巻きこまれてるの~って」
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─それから包帯フェチ作品でもありますよね?
「SMの基本プレイのひとつですね。怪我をしている人=弱者を支配したいという欲望って誰にでもあるじゃないですか。でも、この作品の面白いところは包帯でぐるぐる巻きにされている人は怪我も何もしてないんですよ。ヘンな女が現れてむりやり包帯を巻かれて弱者にされてしまう。それでも逆らえずにあれよあれよという間にヤラれちゃってる。とにかく笑っちゃいますよ。これ撮影しながら笑ってますからね。そういう質感とか空気感が映像を通じて伝わっっていると思います」
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─『新月』は和服の女性が縛られると言う耽美的な作品でもありますね
「ビジュアルにこだわった作品ですね。といっても、結局はぐちゃぐちゃにされてしまうんですけど。うまずめ(子供を産むことができない女性)な嫁が義理の姉に苛められてしまうという内容です」
─これは男性より女性の方が断然楽しめそうですね。SM作品でありながらも、美しい主従関係などはなくって単純に苛めですよね?
「そうそう、苛め(笑)。責め具もいわゆるSM用品ではなく、百円ショップで見つけた竹のトングとか定規とかそのへんにあるものを使ってますし。弟が大事すぎて嫉妬に狂ってる姉なんです。屋外でやるのは、うまずめの嫁が辱められてる姿を近所の人にみられればいいって思ってるんです。ようは暇でいやな女なんです。まぁ、これは世界として成立させるとか難しいことは考えず、こんなの撮ってみました。みてみて~という作品です」
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 安藤監督のインタビューは、実はまだ終わりではないんです。後半は15日以降の配信になります。次回は、より禁断の世界を楽しむための具体的な方法などを伺います。お楽しみに!
(取材・文=文月みほ)
安藤ボン
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さまざまなAVメーカーで監督をしながら、自身でも独特のタッチでSMのインディーズ作品を縛師・荊子と共に撮 りつづけている。2006年には初のVシネマ『サバイブ #2』(フルメディア/バイオタイド)を監督。また映像だけではなく、緊縛ライブやロックとエロスをミックスしたイベント「Beatic Circus」プロデュース、トークイベントやパラダイスTV等出演。
2011年「東京女子エロ画祭」を主催、女性の手によって生み出されたエロスイメージの可能性を探る創作活動の発信とその支援を目的に、広く一般女性より作品を募集し、上映するイベントを開催。監督演出以外にも多岐にわたって活動中。
PeachJoy 7月配信の安藤ボン作品
後家と隣人3
(人気男優のムーミン君が下宿のお母さんと・・!)=月額見放題
介護と性のはざまで3
(かつての恩師の介護をすることになった若い男は・・)=月額見放題
介護と性のはざまで4
(こちらもムーミン君が出演。勃起不全の夫を奮い立たせるためにとった妻の行動は)=月額見放題
新世界4 黄色い泉の女=単品販売
新世界5 不自由な女の自由=単品販売
新世界6 曝されたパート派遣外交員、熟した恥部に喰い込む股縄=単品販売
新月=単品販売                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                   

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AsanoKoume

元・IT系企業勤務。現在は女性のセクシャルライフを応援する、女性向けアダルト動画配信サイト「PeachJoy」スタッフとして日々奮闘する。日本で一番AVを観てる女。毎月50本以上のAVを見ては研究に励む。海や山など自然をこよなく愛す20代後半の独女。

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