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#23 内田春菊さんが語る、女の人生よもやまトーク

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『マンガ日本性教育トーク』発売記念インタビュー!
内田春菊さんが語る、女の人生よもやまトーク
親子で読みたい日本初の性教育コミック『マンガ日本性教育トーク』の発売を記念して、内田春菊さんにインタビュー!
漫画家であり、作家であり、女優であり、4人の子を持つ母親でもある内田春菊さんをお迎えして、大人の女性が一度はぶち当たる性のあれこれについて伺ってみました。全ての女性が必読です!
内田春菊

――『マンガ日本性教育トーク』、とても興味深く拝見しました。その中で、「母親が子供の性器を洗ってあげるとき、『汚いところ』といった嫌悪感を持ちながら洗うと、その子供には性が悪いイメージとして伝わってしまう」という内容にとても驚いたのですが…。
「そうらしいですよ。口先だけでは何とでも言えますけど、人の言葉が心から出たものかどうか、私たちだって時間をかければわかりますよね。それと同じことじゃないでしょうか」
――今のお話をきいて、2歳の娘を持つ私(インタビュアー)はちょっと恐くなりました。
というのも、娘と一緒にお風呂に入ると、娘が自分の性器をいじって遊ぶんです。母親としては触るのを止めてほしくて、「ばい菌が入るから触るの止めようね」って注意するんですけど、この言い方はアリなんでしょうか?
「お風呂場なのになぜばい菌が入るの?」
――あの、その、それは建前で…アソコを必要以上に触ってほしくないんです。
「なぜ触ってはダメなの? 私にも2人の娘がいますからそういうこともあったと思うんですけど、彼女たちが自分の性器を触ることを制した記憶はないです。やめさせたいですか?」
――上手く説明できないんですけど、アソコを触ると気持ちいいという感情が芽生えてしまうと、2歳の娘は一日中アソコを触り続けてしまうと思うんです。実際、子供の頃の私がそうでしたから(笑)。娘は保育園に通っているので、お友達の目の前でアソコを触り続けるのはどうだろう…と思いまして。
「それなら娘さんが性器を触ってるときに『今、どんな気持ち?』とたずねたうえで、『お友達の前でやるとみんながビックリしちゃうから、内緒ね。お風呂の中だけにしようね。人が見てないところでやるんだよ』というふうに教えてあげるのはどう?」
――なるほど。そういう発想があったんですね。
「自分のカラダを触ったら不思議な気持ちになる、だから触りたいっていう衝動は好奇心が旺盛な証拠だと思うんですよ。誰にも迷惑かけてないじゃないですか。人を叩くと泣くのが面白いから叩くっていうのは止めなくちゃいけないけど。清潔なお風呂場なんだし、あとはTPOを教えたらどうでしょうか」
――素敵なアドバイスありがとうございます。娘が性器を触ることをムリに止めさせるのではなく、触っていい場所とダメな場所を教えてあげることが大切だったんですね。頭でっかちになってました。
「その気持ちもわからないでもないですけどね。男のコが人前でオチンチンを引っ張っても笑って済まされるけど、女のコが性器を触った途端シーンとしちゃうことはありますから。そこは男女の社会が違うってことをお母さんが教えてあげたら?
私の家でも、一番上の息子が小学校の高学年くらいのとき、精通があったって教えてくれて、『カラダが大人になったんだね~おめでとう』って食事の時乾杯したら、びっくりする友人もいましたね」

――内田さんの子育ては柔軟で羨ましいです。
「子育ての真っ只中にいる人は、なぜか自分が子供だった頃のことを忘れている人が多いです。忘れて指導する立場に徹しなきゃいけないと思っているのかもしれない。
私は自分が子供だった頃のことを思い出しながら考える派。
娘は二人とも口が悪くて喧嘩にもなりますが、でも、私も口が悪い子供だったなーって」

――マンガの内容に戻りますね。マンガの中で『ディーバカップ』について体験談を描かれていますよね。生理用
品といえばナプキンかタンポンしか知らなかったので目からウロコでした。内田さんはディーバカップをどこでお知りになったんですか?
「『ラブピースクラブ』の北原みのりさんから教えていただきました。シリコン製のカップを膣の中に入れて、そこに血液が溜まるという仕組み。トイレに行ったときに中身を捨てて、水で洗ってまた入れる。生理が終わったら煮沸消毒しておけば、10年間の使用に耐えるそうです。私がマンガで紹介すると、そのたびに北原さんのところに注文が入るんですって。皆さん、興味を持つみたいですね」
*(『マンガ日本性教育トーク』の中にも書かれておりますが現在ラブピースクラブさんではムーンカップ、キーパーの販売となります→ラブピースクラブ ムーンカップについて
――はい、すごく興味があります。内田さんはディーバカップを使ったことで体調に変化はありましたか?
「私は特になかったんですけど、生理痛がひどい人には変化があるらしいですよ。タンポンや生理用ナプキンに使われている吸収剤の成分に反応していたってことなんですかね。布ナプキンに変えても生理痛が軽くなる人もいるそうですから。生理が重くて辛い人はディーバカップを試してみるといいかも」
――確かにタンポンやナプキンは科学的に作られたものですからね。ディーバカップや布ナプキンに変えることで生理が軽くなるって説は納得です。
「初めて布ナプキンを知ったときは、いちいち洗って使うなんて、そんなの面倒! って思いましたけどね。でも、実際に使ってみたら、紙ナプキンよりも布ナプキンの方が明らかに匂わないです」
――布の方が通気性もいいですし、それ以前に汗をかきにくくなるんでしょうね。
「そうかもしれません。あと、おりものシートを常に使ってる人っていますよね? お医者様から聞いた話によると、おりものシートを使うことで陰部がただれて、かえって体臭が強くなることがあるんですって。
私、自分の娘には『下着は汚れるものなんだから気にしないで。洗濯すればいいし、古くなったら買ってあげるから』って言うようにしてます。おりものシートで安心した時期は私にもありましたが、貼ることが当たり前になってほしくないですね」

――内田さんは閉経されましたか?
多分。去年の8月から現在まで生理がないんです。今年の8月まで来なかったから一年経つし、文字通り閉経だと思いますね。今でも子宮あたりがシクシクする日はあるんですけど、生理まではいかないみたい」
――このマンガの中でも更年期障害について描かれていますよね。失礼ですが、内田さんにも更年期のトラブルはあったんですか?
「これといって大きな不調はないですね。香山リカさんの本を読んだとき、『更年期障害とは脳と見た目の行き違いから起こるトラブル』という一説がとても腑に落ちたんです。自分の中で女性系ホルモンが減っていくことで色々な行き違いが起こってジタバタする感じ…といえばいいのかしら。
でも最近、テレビや雑誌で50代や60代でもキレイな女性がいっぱい出て来て、女はいくつになってもキレイでなければ、って思い込んでしまいそうになるじゃないですか。あまりに強く思うと、心とカラダの溝は埋まりませんよね」

――確かに、かけ離れていく一方ですよね。
「美しいのはいいことなんですよ? 私も自ら進んでくたびれようとは思ってないです。ただ、自分の納得いく歳相応のものを見つけたいです。白髪を染めるのもいいけど、見てるとなかなかキレイですよ。若い女性と同じことをしようとすると、よけいに良くない気がしますね」
――貴重なお話ありがとうございました。話は変わりますけど、内田さんはAVをご覧になったことはありますか?
「ありますよ。一昨年に『お前の母ちゃんBitch!』というエロスがテーマの映画を撮ることになって、仲良しの桜木さゆみちゃんという漫画家に、女性向けのAVを何枚か貸してもらいました。あとはもと同居人に借りて、人妻が寂しい男性のもとに宅配されるのとか、初脱ぎ奥様シリーズみたいな作品も観ました。
昔はよく観てたんだけど久しぶり。ブルーフィルムの時代のも観てますよ。
10代でホステスやってたとき、お店の人たちが上映会してて」

――AVを観た感想は?
「女性向けの作品はとにかくキスシーンが長いですね。仕事しながら横で音消して流してたんですが、キスが長いのでちょっと漫画描いてて、ふと見ると『まだしてる!』、しばらくして再び見ると『まだしてる!』」
――思わず興奮したシーンは?
「興奮…どうだろう…。AVの俳優さんって演技力が微妙な人多いです。演技力のある人のはひきこまれます」
――今後、映画を撮る予定はありますか?
「今年中に2本目の映画を撮る予定です。今回はR15指定なので、かなりラブ寄りだと思います」(「ラブ&エロス2012」制作・レジェンドピクチャーズ)
――監督業と女優業、どちらが楽しいですか?
「それぞれ楽しいです。ただ、映画監督を始めたことで、同居人(元夫)とは完全にダメになりました(笑)。周りでも、女が映画監督をやると夫や恋人とダメになる率高いです。男の人って女性の仕事の対して、応援できるモノと応援できないモノがあるみたいです」
――現在、恋人はいらっしゃるんですか?
「ええ、います」
――内田さんって今おいくつでしたっけ?
「52歳で、彼は17歳年下です」
――うわー、カッコいい!!
「どこがカッコいいんですか。単なる年齢の話じゃないですか」
――17歳も年下となると、私の場合はどう接していいのかわからなくて(笑)
「若い女性にしか興味がない男の人はそっちへ行ってもらえばいいだけの話ですよ。今の恋人は年寄りに優しかったです」
――内田さんってモテますよねぇ。男性がどんどん言い寄ってくるイメージがあるんですけど。
「そんなことないです! しかも、言い寄ってくる男の人って大抵苦手なタイプ。
今日みたいに着物で歩いていると、『着物姿の女はおとなしくて俺の言いなりになるに違いない』と勘違いしたオヤジが馴れ馴れしく声をかけて来たりするわけです。
ナンパしてくる人って自分の都合のいいところだけしか見てないから、昔から言い寄ってくる人とは上手くいった試しがないです」

――そうなると、恋愛は内田さんから好きになることが多いんですか?
「その通りです。自分から好きになった相手じゃないと上手くいかないです。今の恋人もそうです」
――今後チャレンジしてみたことはありますか?
「自分がやりたいと思った仕事は積極的にプレゼンして形にしてきたので、やり残したものは少ないんです。
ただ、ふと気づくと、私は漫画家なのに自分のマンガがアニメーションになったことがほとんどないんです。
東京電力のでんこ以外は、昔『呪いのワンピース』という少女ホラーを藤子不二夫A先生にアニメにしていただいただけ。
子どもたちもフラッシュ作ったりしてますし、自分でアニメーション作ってみたいですね」

――最後にPeachJoyユーザーに向けて、マンガの見所をひと言いただけますか?
「見所は、読んだ皆さんがそれぞれ見つけられることと思います。文庫でお値段も安いので、ぜひ読んでくださいね」
(インタビュー・文 椎名チハナ 写真 竹之内ももこ)
内田春菊(うちだしゅんぎく)
内田春菊

撮影:櫻田宗久
プロフィール
長崎県生まれ。1984年、4コマ漫画で漫画家デビュー。代表作に『南くんの
恋人』『水物語』『目を閉じて抱いて』など。小説に『ファザーファッカー』
(直木賞候補)、『キオミ』(芥川賞候補)などがある。『私たちは繁殖し
ている』と『ファザーファッカー』で第4回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
また、エッセイ集に『愛だからいいのよ』『基礎体温日記』などがある。
2009年にCD『魔女復活』、2011年に初監督映画のDVD『お前の母ちゃんBitch!』
(東映ビデオ)リリース。
内田春菊公式ブログ 内田春菊の基礎体温日記Ⅱ
『マンガ日本性教育トーク』角川文庫
コンドームって何? 何回セックスしたら赤ちゃんができるの? ――大切だけれど説明しにくい性に関する質問に、4人の子供を育てている春菊さんがきっぱり答えます。月経の仕組み、性器の洗い方、子宮外妊娠の恐怖から更年期障害まで、大人の女性にも役立つ知識がたっぷり。思春期の子どもたちとの日々を書き下ろしで収録。親子で読みたい日本初の性教育コミック!
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