AV男優歴25年。レジェンド男優の田淵正浩さんのインタビューの後編をお届けします。後半は、ぐぐっとプライベートな素顔に迫っていきますよ!!
─男優になる以前は女性経験は豊富だったのですか?
田淵 う〜ん、5人くらいだったと思います。しかも、たいしたことしてなかったですね。スキルもないし、早くイッてしまうし。経験は本当に少なかったです(笑)
─意外ですね〜。年間300本以上の作品に出演している田淵さんが実は草食系だったなんて。
田淵 草食系というかね、本当はガツガツいきたかったけど、恥ずかしいし、しゃべりが上手くないから口説くのも得意じゃなくて。タイミングが合えば誘えましたけど、積極的にはなれなかったですね。
─男優さんになる男性のイメージは、セックスが得意だとか、男性器に自信があるのかと思っていたのですが…。
田淵 むしろオチ●チンは小さいし、自信はなかったですよ〜。セックスにも自信はないし。知識と言えば、週刊誌に書かれている数少ない情報だけで、それをしなくてはならないんじゃないかと思い込んでいて、たいして努力もしていなかったしね。
─これまで人生の中で、印象に残っているセックスは?
田淵 もしかするとお蔵入りになってるかもしれないって経験があったね。アテナ映像の作品で箱根にロケに行ったんだけど、嵐でね、それでも撮影するっていうんですよ。カメラは濡れるし、女優も男優もズブ濡れ、しかもレイプ! あれはどうなったのかなって今でも気になってますね(笑)
─過酷ですね〜!
田淵 過酷なことの方が覚えてますね。真冬に地下3階でローションプレイをしろって言われた時は、もうブルブル震えながらやってね。今では考えられないけど、無茶をする監督が結構いましたね。
─25年のキャリアの中で、田淵さんが骨抜きにされた女優さんは誰ですか?
田淵 そうですね〜、有名な方だと桜樹ルイさん。フェラチオが上手くってビックリ仰天しましたね。これまで7000人の方のお相手をしてるけど、未だに彼女のフェラがトップ。あとは、名前も覚えていない企画のおばちゃんでも凄い方がいましたよ。騎乗位の時、全く動けなくなってしまって…。全く手が出せない方がいたんですよ。天才なのか、偶然なのか?(笑)
─企画のおばちゃんとは意外!
田淵 いやいや、案外ね、凄いスキルを持ってる方は有名じゃない女性の方が多いんですよ。本当は企画作品の方が、良いセックスが埋もれているんですよ。でも、顔のいい女性、体がきれいな女性しかヒットしないので、メーカーも宣伝しないんです。なので、たまに企画を観てみるとお宝映像が眠っていることがあるんですよ。
─セックスをする上で気を付けていることは?
田淵 呼吸法と体制ですね。できるだけ疲れないような楽なポジションをとること。無理すると筋肉が張ってしまうような体制は1分くらいしか持たないので、オチンチンも辛くなってきちゃうんですよ。しんどいな〜と思ったら、数センチだけでも体をずらして少しでも楽なポジションを見つけにいくんです。
─カメラを意識して派手な体位ばかりとるようなことはしない?
田淵 そうそう。そうしないと、内側からでてくるエネルギーが伝わらないから。カメラが向いている時だけ頑張って、オチンチンが勃っていなくて心も興奮していなかったら、見ていても興奮できないですよ。心のこもったエッチをしないと、見てくれている人に失礼ですから!
─女性も本物のセックスを観たいという願望が高まってきて、だから最近は田淵さんや大島さんなどのおじさま男優さんのセックスが観たいと言うリクエストが多くなっているんです。
田淵 それはありがたいです! 僕等50歳前ですから本当におじさんなんですけどね。でも若い人よりもおじさんの方が、ゆっくり楽しむんですよ。食事でもエッチでも、ゆっくり噛んで味わった方が旨味を感じるので、ぱぱっと食べて「はい、終わった」というのは味気ないでしょ。
─意識してスローセックスを行っているわけではなく、ご自分がリラックスして楽しめる体位を探していくと自然とスローセックスになるんですね?
田淵 年寄りだから動きが遅いとかね(笑)
─それはないでしょう?(笑)
田淵 ふふ…愛撫でもね、ゆっくり動かすだけで映像もエッチに見えちゃうんです。1秒間に1センチくらいのスピードで動かすと艶めかしく見えるし、自分で触っていても感じてきますしね。そこはしっかり守っていますね。でも、これが分かっている男優って実は少ないんです。オッパイ揉んで下さいと言っても激しく揉むんです。でも、これじゃエッチじゃないんですよ。もっとゆ〜くり揉むといいんですよ!
─大人の余裕ですね。
田淵 経験の差でしょうね。僕はもともとは緊張しいでビビリ症で赤面症。だから、緊張してる子を見てると昔の自分をみてるようで気持ちが分かるんですよ。あとね、そう言う人は頭が固くて便秘症。便が良く出る人は、豪快で良く笑って悩みも少ないんだけど、便通が悪い人は悩みがちな人が多いんです。これは研究の結果証明されていることなんです。だから、話し方をきけばどんな考え方をしてるのかもわかるし、体型を見てるとどこが詰まっているのかも分かってあげられるんです。
─後輩に指導することはありますか?
田淵 僕が教えるなら、エッチの技術よりも日頃の所作を教えたいね。噛む、立つ、握る、座る。今後はセミナーを開いていきたいとも思っています。これは性別年齢に関係しないことで、所作がきちんとしてる人は外見は関係なくモテます。素敵だなって思われるから。誰でもできることだから。
─最近は女性もAVを楽しむ時代になりましたが、これについて田淵さんはどうお考えですか?
田淵 凄く結構なことだと思います。これまで買いづらかったというか、女性に門戸を開いていなかったので、今後は女性も積極的にDVDを買ったりダウンロードしたり、エッチな玩具や本も見てもいいと思うし。健康な男女であればエッチが好きなのは当たり前なんです。
─エッチなものが好きだから私はヘンだと思わずに、むしろ自慢してもいいんですね?
田淵 そうですね。健康ってそういうことなんです。いっぱいご飯を食べておいしいと思ったり、エッチして楽しいと感じたりね。
─今後はどのような活動をされていきたいと思っていますか?
田淵 男優業を現役で続けながらも、健康食品を販売したり、男優協会のイベントに参加したいと思っています。あとは、僕自身が研究した、健康とセックスを繋げるようなセミナーを開催していって、みんなに体の使い方を覚えてもらいたいですね。そうするとエッチも上手くいくんですよ。
─最後にメッセージをどうぞ!
田淵 みなさま、いかがでしたでしょうか? 楽しんでいただけましたか? 健康じゃないとイイオンナにもなれないし、イイエッチもできません。健康の話もたくさんしましたが、何か質問があればピーチジョイまでお問い合わせください。宜しくお願いします!
さて、田淵正浩さんのインタビューはいかがだったでしょうか? 元々はシャイでセックスにも自信がなかったという話は本当に意外でビックリ。また健康にまつわる研究、セックスのこだわり等には「さすが、レジェンド!」とうっとり聞き入ってしまいました。
こちらは【Peach Joy】にて配信中の『オトナLUVMENロマンストーク』の一部を抜粋し編集したものです。本編では「もしも、タイムマシーンがあったら何時代にいきたいですか?」など、バラエティー要素の高い質問にも答えてくれています。ちなみに「もしも、女性に生まれかわったら?」という質問には
「スカートを履いてみたいですね(笑)」
と、まさかの珍解答も!
オチャメな素顔に魅了されてしまいますよ。ぜひ、映像も併せてご覧くださいね!
(インタビュー・文・写真=文月みほ)
文月みほ(ふみづき・みほ)
アダルトライター歴17年/女子萌えAV研究室・室長。
1998年より毎月100タイトルに及ぶAV評を執筆し、これまでの累計AV視聴本数は1万本以上。さらに、インタビュー、撮影現場取材、イベント取材なども精力的にこなし、取材したAV女優・AV男優の数は500名に及ぶ。
男女問わずAVの魅力を伝えることに尽力し、豊富な知識を活かして『女子萌えAV研究室』を設立。女性が安心して楽しめるAV作品の発掘をライフワークとしている。
執筆媒体は、AV専門誌をはじめ多数。近年は、AV作品の脚本・演出や、AVイベントのプロデュースも手掛けている。